不妊治療に使うお薬

薬について

生殖補助医療に使うお薬一覧

バイアグラ®︎錠
シアリス®︎錠
勃起不全
レコベル®︎皮下注12μg調節卵巣刺激
ガニレスト®︎皮下注
セトロタイド®︎注射
調節卵巣刺激中の早期排卵防止
ルテウム®︎膣用坐剤
ウトロゲスタン®︎膣用カプセル
ルナティス®︎膣錠
ワンクリノン®︎膣用ゲル
黄体補充
ゴナールエフ®︎皮下注調節卵巣刺激
視床下部-下垂体機能障害、もしくは多嚢胞生卵巣症候群での無排卵、稀発排卵による排卵誘発
低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症における精子形成の誘導
オビドレル®︎皮下注視床下部-下垂体機能障害、もしくは多嚢胞生卵巣症候群での無排卵
稀発排卵による排卵誘発と黄体化
卵胞成熟と黄体化
ジュリナ®︎錠
エストラーナ®︎テープ
ディビゲル®︎
ル・エストロゲル®︎
周期調整、凍結融解胚移植でのホルモン調整
デュファストン®︎周期調整
黄体ホルモン併用調節卵胞刺激
黄体補充
ヒスロン®︎錠周期調整
黄体ホルモン併用調節卵胞刺激
ルトラール®︎錠周期調整
黄体ホルモン併用調節卵胞刺激
ノアルテン®︎錠
プラノバール®︎配合錠
ジェミニーナ®︎配合錠
ルナベル®︎配合錠
ヤーズフレックス®︎配合錠
周期調整
スプレキュア®︎点鼻液早期排卵防止
卵胞成熟、黄体化
ナサニール®︎点鼻液早期排卵防止
HMG注射用「フェリング」
HMG注射用「F」
HMG注射用「あすか」
フォリルモン®︎P注
uFSH注用「あすか」
調節卵巣刺激
クロミッド®︎錠調節卵巣刺激
男性不妊症に対する造精機能の改善
フェマーラ®︎錠多嚢胞生卵巣症候群での排卵誘発
原因不明不妊における排卵誘発
調整卵巣刺激
メトグルコ®︎錠多嚢胞生卵巣症候群での排卵誘発
多嚢胞生卵巣症候群での調節卵巣刺激
注射用HSG「F」
HCGモチダ筋注用
ゴナドトロピン注用
卵胞成熟、黄体化
一般不妊治療での卵胞成熟、黄体化
視床下部-下垂体機能障害、もしくは多嚢胞生卵巣症候群での無排卵、稀発排卵
原因不明不妊及び男性不妊で人工授精を実施する場合
黄体補充
カバサール®︎錠卵巣過剰刺激症候群の発症抑制

生殖補助医療の計画

生殖補助医療のイメージはこんな感じです

凍結融解胚移植の場合はこんな感じ

それぞれのお薬について見ていきましょう

採卵までに使うお薬

多くの場合、卵胞は生理中から育てるため、卵巣刺激薬を用います。

生理不順などで周期が不安定な場合は周期調整薬を使って生理周期を整えます。

私は元々不順だったのでプラノバールを何回か使いました。

その後調節卵巣刺激を行います。

FSH製剤、hMG製剤、クロミフェン、レトロゾールがこれに当たります。

クロミッド®︎やフェマーラ®︎が内服で、残りは注射です。

病院で注射してもらったり、自分で注射したりするものもあります。

採卵がある場合は卵胞を複数個育てる目的に使います。

卵胞が育つと黄体化と言って排卵に向かうホルモンの分泌が活発になりますが

採卵の前に排卵してしまってはせっかく育てた卵がもったいないので

排卵を抑制する必要があります。

ロング法、ショート法と呼ばれる方法ではゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト製剤というお薬を使います。

上の表ではナサニール®︎点鼻などにあたりますね

アンタゴニスト法ではゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アンタゴニスト製剤というお薬を使います。

上の表ではセトロタイド®︎などのお薬がこれにあたります。

卵子成熟させるお薬

排卵を抑制し成熟した卵子を採取するために用いるのが

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)製剤(ゴナトロピン®︎など)

やゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト(HMG注射など)

というお薬です。

ロング法などで黄体形成ホルモン(LH)の分泌が抑えられている時は

hCG製剤を用いることが多いようです。

これはhCG製剤がLHのようなはたらきをすることを利用したもので

これにより卵子を成熟へ導きます。

一方、黄体形成ホルモン(LH)の分泌がそれほど抑えられていない場合は

GnRHアゴニストを用いることでLHやFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されやすくなる

フレアアップ現象を引き起こし卵子の成熟を促すことができます。

これらの方法は採卵の34〜36時間前に投与する必要があるため

採卵前に排卵してしまわないように時間を厳重に守る必要があります。

胚移植のときに使うお薬

採卵の後は体外受精や顕微受精で受精卵を得ます。

この受精卵を子宮に戻すことを胚移植と言います。

移植した胚が子宮内膜に着床することで妊娠が成立しますが

妊娠の判定は採卵から2週間、胚移植から10日後くらいに行います。

体外受精の場合は卵巣刺激でLHの分泌が減るため黄体期の期間が短縮しやすく

妊娠率が低下します。

採卵後にそのまま新鮮胚移植をする場合はプロゲステロン製剤を用いて黄体補充を行います。

(ルテウム®︎膣用坐剤など)

凍結融解胚移植のときに使うお薬

新鮮胚移植は前の項で述べましたが、凍結胚を移植する場合は

融解した胚の発育時期と子宮内膜の状態を合わせていく必要があります。

薬を使って子宮内膜の調整をする場合

生理、もしくは消退出血の後にエストロゲン製剤(エストラーナテープ®︎など)

妊娠判定まで使います。

エコー検査で内膜が8㍉以上あればプロゲステロン製剤(ルテウム®︎膣用坐剤など)

を妊娠判定後8週〜12週くらいまで使います。

胚移植はプロゲステロン製剤投与開始から計算して決まるそうです。

多嚢胞生卵巣症候群に使うお薬

今回の保険適応で大きく前進したのはレトロゾール®︎が保険適応になったことでしょう。

元々閉経後の乳がんの治療薬でしたが

クロミッド®︎と比べて妊娠率や出産率が高く

妊娠が成立するまでの期間も短くなるなどの効果が認められているからです。

私も使ったことないなぁ

というわけで今回は不妊治療で使うお薬について見ていきました。

またそれぞれのお薬は細かく見ていこうと思っています。

それではまた!

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